ツバル写真集・地球温暖化でツバルは沈むか?

良く考えてみよう
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(2008年3月7日、わりと干潮時)

フォンガファレ島の一番細い部分です。左が内海側、右が外海側。一本の道路の両側にそれぞれ狭い海岸が広がるのみ。この写真は比較的潮が引いた時間帯ですが、満潮時には海が両側から迫ってきます。満潮時に風の強いときなどは、波が道路を越えることもあるようです。

そのため、この場所は、『地球温暖化による海面上昇のために、島が分断されようとしています・・・』のような紹介をされることが多いのですが、実はこれは間違い。この場所はもともと分断されていたのです。だから正確には、ここより南側がフォンガファレ島、ここより北側がテンガンコ島。ここを人為的に繋いで道路を通したのが、やはり第2次大戦中のアメリカ軍です。「島を削って」得た空港建設のための資材を運ぶためです。

もともと2つの島だった所を、人間が戦争のために無理やり繋げたのです。ですから、この部分を波が越えるのは、自然な事なのですよ。むしろ、この部分を昔のように分断して、内海と外海の水交換を良くしてやる事は、―内海の環境があまり良くないことを考えると―環境のためには良い事なのかも知れませんね。


*一般的には、フォンガファレ島とテンガンコ島を区別せず、2つを合わせて「フォンガファレ島」と表記(もしくは呼称)する事が多いようです。このサイトでも、フォンガファレ島とテンガンコ島を合わせて、フォンガファレ島と表記している箇所があります。

       
      
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『地球温暖化でツバルは沈むか!?2008』