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ツバル写真集・地球温暖化でツバルは沈むか?

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                    結論

●ツバルにおける海岸侵食
 ・テプカ島のヤシの木バタバタは、環礁における自然現象。
 ・フナフチ島における海岸侵食は、第2次大戦に米軍が埋め立てた土地が削れられているだけ。
 ・ただし、フナフチ島ラグーンにおけるサンゴの死滅と藻の発生は、水質汚染の影響が疑われる。この事はフナフチ島における海岸侵食を助長している可能性がある。

●ツバルにおける内陸浸水
・ツバルにおける浸水は100年前から観察されている事実。
・現在、浸水がひどい場所はいずれもかつてマングローブの生えた湿地だったが、人口増加によって、湿地に人が住まざるを得なくなった。
・ただし、第2次大戦中の米軍による大規模な「土地改変」は、内陸浸水を助長している(ボローピット)。

簡単にまとめるとこんな感じでしょうか。今のツバルに温暖化の影響が無いとは言いません。しかし、現時点ではその影響はごく僅かです。少なくとも2009年現在において、ツバルに海岸侵食や内陸浸水をもたらしているのは、地球温暖化による海面上昇以外の要因がほとんどと言えそうです。

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環境省, 2009は、ツバルの現状について以下のようにまとめています。

この報告書では、「問題は、決して「海面上昇による水没」という単純なものではない」とした上で、現在のツバルが抱える危機は「グローバルな要因」と「ローカルな要因」の複合によってもたらされているとしています。そして、「環礁州島の危機はグローバル・ローカル両方の環境ストレスが複合したものであり、現在発生している問題は主にローカルな要因によるものである。ローカルな要因によって、今世紀予測されている地球規模変動に対して脆弱性の高い州島になってしまっている。」。

 つまり、現在主に発生している人口増加やそれに伴う経済活動という「ローカルな要因」が、将来予想される海面上昇を含む気候変動の悪影響という「グローバルな要因」に対して脆弱性を高めている、ということです。

現状では、ツバル=海面上昇のために水没という「グローバルな要因」のみが大々的に注目され、「ローカルな要因」が注目されることはあまりありません。しかし、「ローカルな要因」の解決無しに、海岸岸侵食等を含めたツバルの環境問題を解決することはできないのです。「グローバルな要因」は、温室効果ガスの排出による地球温暖化が主な要因であり、その解決には日本を始めとする主要排出国の積極的な関与が欠かせないでしょう。一方で、人口増加や経済活動といった「ローカルな要因」を解決するのは、ツバル人自身に他ならないのです。

ツバルにおける海岸侵食や内陸浸水はいずれも、現時点では「ローカルな要因」が主要因と言えます。しかし、今後より進むかもしれない海面上昇に備えて、可能な限り「ローカルな要因」を取り除いておく必要があります。今のうちに「ローカルな要因」を取り除くことこそが、ツバルにおける“賢い適応”といえるでしょう。



環境省. (2009). 環境省地球環境研究総合推進費終了研究成果報告書:環礁州島からなる島嶼国の持続可能な国土の維持に関する研究;平成15年度〜19年度.
      
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『地球温暖化でツバルは沈むか!?2008』