ツバル写真集・地球温暖化でツバルは沈むか?

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(2009年4月20日、ヌクラエラエ環礁のニウオコ島) 
さて、ヌクラエラエ環礁内の別の無人島に上陸してみます。ここはニウオコ島(Niuoko)。ここには石灰岩の岩盤があります。


(2009年4月20日、ヌクラエラエ環礁のニウオコ島) 
またしてもブッシュを掻き分けて行くと・・・


(2009年4月20日、ヌクラエラエ環礁のニウオコ島) 
今度はこんなモノが。薄い石灰岩が立っています。その片側(画面手前側)にはやはり薄い石灰岩が敷かれているように見えます。そしてこの岩に周囲にも低い岩が立てられています(下写真)。これは明らかに人工構造物でしょう。ただ、ブッシュに覆われているため、遺跡(?)の全体像が良く分かりません。地元の人によると、これは約300年前に造られた物で、キリスト教が入ってくる以前の唯一の遺跡なんだそうです。


(2009年4月20日、ヌクラエラエ環礁のニウオコ島) 

300年前といえば1700年代初め、日本では関ヶ原から100年も経った江戸時代。わずか300年前のことが良く分からないのは、ツバルをはじめとする大洋州島嶼国では、伝統的に文字を持たない民族が多いためです。ツバルに「文字」がもたらされたのは1865年。聖書が読めるように、という目的のためにロンドン伝道協会(London Missionary Society)の宣教師が持ち込んだものなのです。
しかもヌクラエラエでは1863年に、人口の70〜80%がペルーで働くための奴隷として連れ去られるという事件が起こっています。これも口承が途絶える原因になっているのかもしれません。

<参考文献>
Besnier N. 2000. Island Microcosms and Global Forces : Nukulaelae Islanders and Changing Communicative Technologies. South Pacific Study, 33 p.3-20.

      
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『地球温暖化でツバルは沈むか!?2008』