ツバル写真集・地球温暖化でツバルは沈むか?

良く考えてみよう
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(2008年3月5日)

さて、これは何でしょう? 実はこれ、今から100年以上前にボーリング調査を行った時の穴なんです。何のために100年前のツバルでボーリングをしたのか? それはチャールズ・ダーウィンが唱えた学説を証明するためでした。その学説とは「沈降説」。沈降説に関する詳しい説明は他に譲りますが(たとえばウィキペディア)、環礁の地質学的な成り立ちを説明するものです。ダーウィンがこの説を発表したのが1842年。それを証明するために、イギリスの科学者がツバルでボーリング調査を行ったのが、それから50年後の1896年〜1898年。上の写真はこの調査時のボーリング跡です(こちらのページで紹介した文献*1は、この調査の正式な報告書です)。

意外に知られていないこの遺跡。でもダーウィンの名前は誰でも知ってるし、そのダーウィンの学説を証明するために、今から100年以上前にツバルでボーリング調査が行われていた。これって、エコツアーのネタに使えませんか? あんまり“エコ”とは関係ないかな?でもツバルの歴史を考える時に、とっても興味深い遺物だと思いませんか?


      
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『地球温暖化でツバルは沈むか!?2008』